Tune up

Tips

スキーはなぜ滑るのか?

「スキーはなぜ滑るのか?」という質問は、多くの方が研究されていますが明快な答えは今も出ていません。 しかし、有力な説として固体潤滑説と水潤滑説という2つの説があります。 固体潤滑説は、固体どうしの摩擦係数が少ないため滑る。つまり、スキーと雪面の摩擦が少ないから滑るという ものです。一方、水潤滑説はスキーの滑走する際に摩擦熱が発生し雪を溶かし、スキーの滑走面と雪面の間に 微細な水ができ、これが潤滑油のような働きをしスキーと雪面との摩擦係数を減少させ滑るというものです。 いづれも、摩擦係数の小さな方がよく滑るという物理法則の面では一致しています。 しかし、これらを考えた場合、さらに「どちらが正しいのか?」という疑問がわいてくると思いますが、 それぞれに矛盾したところがあります。固体潤滑説では、「雪温の変化で滑走性も変化する」説明ができず、 また、水潤滑説では「湿雪時に滑走性が悪化する」説明ができず、それぞれの単独説では説明できません。 よって、現在ではこれら2つの説の両方が絡みあって滑るということになっています。